今更「君たちはどう生きるか」を読んだけど、今悩みがある人は要チェックと思った話

こんにちは!ヒッキーです!

今更去年話題になっていた「君たちはどう生きるか」の漫画版を読んだら、名言の宝庫すぎてグサグサ刺さったので幾つか紹介したいと思います。

1937年に出版されて以来、
数多くの人に読み継がれてきた、
吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。
人間としてどう生きればいいのか、
楽しく読んでいるうちに
自然と考えるように書かれた本書は、
子供はもちろん
多くの大人たちにも
共感をもって迎えられてきました。
勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、
昔も今も変わらない人生のテーマに
真摯に向き合う
主人公のコペル君と叔父さん。
二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が
数多く示されています。

「私たちは一つの大きな流れを構成する数ある分子の一つに過ぎない」

話の冒頭で主人公のコペル君が銀座の人混みを見下ろして言うセリフ。

銀座を歩く一人一人を分子に例えて、この世の中での一人の人間の立ち位置を再確認させてくれます。

世の中に無数に存在する生物の一個体に過ぎない私たちですが、生きていると自分を軸にして”いい人””悪い人””関係ない人”のように、自分を中心にして考えがちです。

ところが現実には自分がどうあろうが世の中はそこまで変わらないし、人が一人死んでも世界は回り続けます。

その中で人一人が生きていく意味というのは、この言葉にこそヒントがあるんじゃないかなと思います。

「体を壊したら一番困る人たちこそ、一番体を壊しやすい環境で働いている」

これは社会における格差の深刻さを表したセリフです。

原作が書かれたのは1930年代ですが、現代でも賃金が低く不安定な仕事ほど、体を酷使する傾向にあります。

また、賃金の低い仕事を選ぶと生きていくために労働時間を増やすしかなくなり、結果としてより収入の高い仕事へ就くためのスキルを磨く時間が取れず、いわゆる”ワーキングプア”という状態に陥りやすくなります。

格差が固定されていくメカニズムについて考えさせられますね。

「体が感じる苦痛と同じように、心に感じる苦しみは、人間として正常な状態にいないことから起こっている」

し、しびれるぅ〜〜〜‼️

僕自身こういう風に考えたことがなかった。

言葉通り、心に感じる苦しみや痛みを身体的な痛みと同じ視点で捉えたものです。

人間が心に感じる痛みにも色々なものがあると思いますが、それが例えば人間関係が良くないと感じることだったり、自己嫌悪だったり、いずれにせよその状態が自分にとって良くないと感じるからこそ、その状態から抜け出そうとして痛みを感じるわけですね。

誰だって痛いのは嫌ですから。

例えば悩みがある人は今の状態を嫌がってそこから抜け出そうとしている=よりよく生きようとしている、ということなので、今悩んでいる人は自信を持ちましょう!

う〜ん。考えてみると納得ではあるんですが、新しい視点で新鮮でした。

「結論:超オススメ!例えが上手く、腹に落ちやすい」

結論としては超オススメです。

漫画なので読みやすいし、漫画じゃない部分も文章が面白くて例えがわかりやすいので、普段読書しない人にもオススメです。

話題になってからもう随分経ちますがとても感動したので記事にしてみました。

さあ、君たちはどう生きるか