【書評】「暗闇でも走る」今頑張れていない人は頑張らなくていいのかもしれない

こんにちは!ヒッキーです!

今回は不登校・中退者向けの進学塾を運営されている安田大輔さんの著書「暗闇でも走る」についてです。

安田さん自身の半生と培ってきた経験・考えが述べられているのですが、これがとても勉強になったので紹介します。

人は他者と比べることで不幸を認識する

人間はどんなに貧しくても、『お金や暮らし向き』に寄ってではなく、『尊厳』のようなものによって生きている。

安田さんは学生時代に当時最貧国だったバングラデシュに何度か滞在しています。

その中で出会ったのは、お金を稼いでいるのに不幸そうな娼婦たち。

あるいは極貧の農村で出会った、幸せそうに暮らす人たち。

ここで引用しているように、人間にとっては”尊厳”こそが大事なのかもしれません。

どん底状態の時に頑張れないのは誰でも同じ 

安田さんはどん底状態にある人は、そもそも「頑張る気力が失われている」ことが多い”と言います。

つまりはそもそも気力自体が一種の力であり、まずはこの”気力をつける”ことを意識すべきである、ということです。

僕も生来暗い人間なので、たまに落ち込んでは1日布団に潜っている日なんていうのがあります。

そういう日も何かしなきゃと焦る気持ちに駆られたりもするんですが、最近は逆に思い切って落ち込むことにしています。

どうやっても落ち込むときは落ち込むので、逆にその感情に逆らわないことですっきりしようという作戦です笑

どん底状態の時に頑張れないのは、誰でも同じだ。

だから今は頑張れない自分を責めず、自分にできる範囲で少しずつ頑張れば十分だ。

これもまた重要な部分ですね。

僕たちはつい自分を責めてしまいがちですが、それを我慢して頑張ろうとして余計に辛くなり、結局また動けなくなってしまうということがよくあります。

むしろ一度「自分を責めないこと」を目標にしてみてもいいかもしれません。

挫折を乗り越えたと言えるのは、挫折を物語に変えられた時

僕も挫折だらけの人生を送ってきたのでよくわかるんですが、人って自分の経験に意味づけをしようとするんですよね。

これは自己肯定感というワードにもつながるのですが、人間は基本的に自分の人生、存在を肯定したい生き物です。

そうしなければ、自分の生きる意味がなければ、生きられなくなったりするんですね。

ですから、もしあなたが人生の先が見えないと思っているのであれば、

”どうしたらこの状況を利用できるか?”

”どうしたらこの経験を『物語」として語れるようになるか?”

こういう風に考えてみましょう。

特に若い人ほど経験値が少ない分、一度の失敗でもう人生終わりだとか落ち込んだりしますが、”挫折”は乗り越えれば”物語”になり、それこそがあなたが生きていく上で最高のアドバンテージになるはずです。

なぜなら物語こそ代替不可能なものであり、物語こそが人をあなたに惹きつけるものだからです。

多くの大人は自分の経験から(自分の物語から)アドバイスしたがりますが、結局それはその人のやり方であって、あなたにとって正解かどうかはわかりません。

むしろ積極的に挫折をし、自分の将来の貯金をするつもりで生きましょう!

まとめ:今苦しいなと思っている人にオススメです。

安田さん自身が本当に色々な経験をされている方で、それを乗り越えてここまで来ている著者の言葉には説得力があります。

僕自身もだいぶ励まされました。

みなさんの中にも自分は今どうすればいいかわからないという方がいましたら、是非手に取って読んでみることをオススメします。